共通項目
なぜ介護は外国の若者や送り出し機関に不人気なの?
介護が現地の送り出し機関に人気が無い理由は、やはり仕事のイメージが悪いということ。特に台湾の病院補助者やホームサービスという名の生活支援&介護の仕事において、相当に汚れ仕事ばかりを外国人に押し付けられるという過去のメイドさんのような印象があるとのこと。
さらに、ベトナムにおいては採用後の語学習得を進める送り出し機関が多い訳ですが、語学習得機関が1年弱と他の技能実習生よりも倍ほどの期間が必要となり手間が多いわりに、送り出し機関が実習生候補者から徴収する学費が、他の技能実習生と同等では集まらないために学費を60%前後に抑えて募集している(他の仕事よりも安く日本に行けるよ~)ところも多いようで、収益性が悪いためとのこと。
(そりゃ、先日、送り出し機関の取消を受けた某巨大送り出し機関さんは、自動車関連工場の期間工水準給与の業務を主体にしているために、3年間業務満了にて支給される100万円ボーナスを財源に多額の学費を分割徴収していましたから、収益性が違う過ぎるでしょね。。。)
特定技能「介護」とは
特定技能を希望される事業所の多くのご意見が以下のとおりです。
・勤務日より介護保険上の法定人員に算定が可能であること
・夜勤を実習指導員をつけずに、勤務が可能なこと
・少しでも日本語能力が高い人材であること
これらは技能実習との対比してのご要望であり特定技能介護のメリットでもあります。
現在のところ特定技能試験は、日本全国各地において毎日のように実施され、海外でも相当数の試験が開催されております。
漫画喫茶のような区画された小さなブースに入りPCに向かい実施する試験は、介護福祉士会が作成された膨大なテキストを中心に問題が提供されますが、運転免許の学科試験のように出題領域が限定されているために、一部の機関では、虎の巻のような教育方法があるとも言われております。(これもマズい???)
また、N3水準の日本語レベルの人材が、この介護福祉士会のテキストを2回ほど読み込めば2週間程度において合格が可能であるとも言われております。
そのため、特定技能は技能実習よりも介護技術が優れた人材であり即戦力ということは実質的には無く、日本語レベルが技能実習生よりも高い人材であるという部分が確保でき、上記のメリットを発揮できる人材となります。
デメリットとしては、以下の項目が想定されます。
・転職が可能であること
・技能実習生経験者は共同生活に慣れているが、留学生からの合格者は、共同生活を嫌がる傾向にあること(ローカルな立地の介護事業所は単身者住居の確保が困難)
・シルバーサービス振興会等の専門業界団体への加入が必要であること
まだ外国人人材を導入していない介護事業所においては、技能実習生の受入前に就労ビザや特定技能介護の人材を先に受入れることにおいて、技能実習生受入にかかる生活サポートや業務の遂行(実習実施)を、先行する日本語レベルの高い人材においてフォローをしていただくチーム形成を行うことによって、施設内既存スタッフの業務負荷の軽減を図ることが可能であると考えられます。
介護 養成校コース(留学)とは
平成27年補正予算より介護福祉士修学資金貸付制度という介護福祉士を目指す方を対象に貸付制度が創設され、資格取得後5年間の介護業務での勤務実績により貸付金の返済が免除される制度(国庫補助財源)がスタートしました。
さらに平成29年9月より下記に記載します在留資格「介護」が創設されるということで、その受入方法の一つとして留学による外国人がこの制度を活用し介護福祉士を目指す入国ルートがスタートしました。
この制度による貸付制度を活用するためには、保証人となる介護事業所が必要となりますが、資格取得後の5年間の介護業務での勤務については、保証人となる介護事業所において勤務することが、想定され一定の人材確保手段となること。また、現在のところ介護福祉士養成校を卒業すれば国家試験を合格できなくとも暫定的に5年間は介護福祉士資格が付与されるため(この5年間で介護福祉士資格に合格するか、5年間の介護業務の従事することで正式な資格が付与されます)介護保険上における介護福祉士加算を充実させる人材の確保となることから、多くの事業所において通称「奨学金モデル」と呼ばれるこの制度が活用されております。
一般的には、日本語学校1年+介護福祉士養成校2年の合計3年コースが多く、補助額は、3年間の学費等を全て対象となる地域もあれば、介護福祉士養成校期間の2年間において168万円を上限として、その50%補助という地域もあります。
その間は、保証人となる介護施設において学校での学習時間を除き週28時間の介護実習アルバイトにおいて生計を立てながら学習し、卒業後は、保証人となる介護事業所において介護業務に従事するというスタイルにおいて進められております。
ただ、都道府県により補助額や対象人数が大きく異なること、また一部の介護福祉士養成校やその留学生を斡旋する現地人材ブローカーが、本来不要な経費の負担を保証人へ実質的な人材紹介料として上乗せしている事例などが問題視されております。(こんなこと書いてよいのかな???)
今後のこの介護福祉士修学資金貸付制度の財源が国庫補助として継続されるかどうかが、注目されており、介護福祉士国家試験制度の完全義務化が2022年度となっていることからも今年度2020年養成校入学者が暫定期間の対象の最終年度であること。
さらに今後、国家試験義務化後においては、最終国家試験合格にたどり着けない留学生が、技能実習や特定技能介護への切替えを求めてくるのであれば、国庫補助継続は困難であると言われており、財源無くしては、継続が不安視されております。
技能実習「介護」とは
【技能実習制度とは】
開発途上国等には、経済発展・産業振興の担い手となる人材の育成にお いて、先進国の進んだ技能・技術・知識(以下「技能等」という)を修得 させたいとする強いニーズがあります。
その求められた技術の習得と移転を行い開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力する ことを目的としています。
介護については、2019年よりスタートした制度です。
介護については、通常の技能実習制度とは異なり「介護における固有要件」というものがあります。
・語学力 N3程度が望ましい水準であること 入国時N4が要件 2年目にはN3程度であること
・職場は、介護福祉士国家試験による実務経験対象施設であること
(原則として訪問系サービスは対象外となります。またケアハウス・養護老人ホームも介護保険上の特定施設入居者生活介護の指定がなければ対象外となります。介護予防サービスも対象外になります。)
・受入可能人数は、施設単位ではなく、サービス事業単位で常勤職員(雇用保険対象者)の人数において算定します。
・技能実習生5名につき1名の実習指導員の配置を必要とし、その実習指導員は1名以上は介護福祉士資格者であることが必要となります。
・受入可能な事業所は、介護保険上の指定を受けて3年が経過している事業所となります。
・受入後、半年間は、介護保険上における法定人員に算定することができません。
これらは、利用者の不安や混乱を極力さけること、実習生の処遇を日本人と同等の処遇・労働環境と同じくすること、そして何よりも介護という仕事が外国人の行う単純な作業というイメージを与えないこと(介護という職種の職業的地位を損なうことのないこと)を目的に他の業種における技能実習制度とは明確に分離して規定されております。
注意事項!!(教育、人材育成)
教えてない事は、怒ってはいけません。
まずは理解するまで説明してあげてください。
そして、あなたが実際に、やって見せてあげてください。
それから、実習生にやらせてみてください。
理解してなかったら、もう一度理解するまで、根気よく説明してあげてください。
上手く出来た時は、必ず褒めてあげてください。
この手順を、「教える」「育てる」「育成する」と言います。
資料を渡すだけでは、「教える」とは言いいません、
説明するだけでは、「教えた」ことにはなりません。
皆さん間違えないようにして下さい。外国の若者をきちんと教えてあげてください。
教えてもない事を、怒ってはいけません!!
訪問介護の仕事は出来ますか?
特定技能と技能実習の在留資格では”訪問介護”は許可されていません。
介護福祉士の国家試験に合格し在留資格「介護」に変更すれば、日本人介護士と同様のすべての業務に就くことが可能になります。
監理団体
監理団体の設立
■協同組合の設立
方法論として行政書士や司法書士に委託するのが近道かもしれませんが、高額な報酬を求められる場合もあります。士業へ依頼せずともご自身で手続きは可能ですので、まず仮事務局 を選任して中央会と相談しながら設立まで進めていくのが効率的とおもいます。
時間的、能力的にどうしてもという場合には、士業の方に委託されるのも良いと思います。
協同組合設立まで 3 か月が目安です。ガイドブックはこちら
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shinpou/2019/190329kumiaiguide.pdf
【ポイント】
① 技能実習事業だけを目的として設立はできません。
共同購買事業など、主たる協同組合設立目的としてください、技能実習事業は付属的事業としてください。
運営が始まっても、技能実習生受入事業は、非営利事業として、機構からはその収支に関して厳しく調査が入ります。 技能実習事業から利益を出すと、確実に指摘されますので、注意が必要です。 他の収益事業で利益を出して、技能実習生受入事業では収支トントン又は赤字の運営が丁度良いと考えて下さい。
②設立時の組合員は 4 社以上必要(発起人 1 名を含む)、および 1 社の出資金比率が全体の 25%を超えてはいけません。
② 中小企業に属しない企業や団体も共同組合に加入できますが、公正取引委員会に届け出が必要です。中核病院などは中小企業に該当しない場合が多いので、協同組合設立後に加入してもらいましょう。
https://www.jftc.go.jp/soudan/madoguchi/chusho/jobun.html#cmstyukyokisoku
④ 社会福祉法人は本来協同組合には加入できませんでしたが技能実習事業に限っては加入が認められるようになってます。
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000307359.pdf
■技能実習機構(OTIT)への監理団体認可申請
準備する書類等はこちら。
https://www.otit.go.jp/files/user/docs/200703-2.pdf
認可まで 3 か月が目安。認可は月に 2 回発表される(月中と月末)
【ポイント】
① 最初に組合職員(正職員)1 名以上の雇用が必須。当該組合の健康保険証をもって証明とする。
② 組合事務所はどこかの会社に机だけ借りるのは不可。施錠できる独立した部屋が必須、またコピー機やシュレッダーの設置を確認される場合もあり
③ いずれかの国の送り出し機関との提携契約書が必要。また併せて当該国の母国語の通訳を確保する必要があります。
常勤でも非常勤でも委託契約でも構いませんが、雇用契約書や委託契約書等を確認されます。
④ 組合理事の中に過去5年以内にOTITから他組合理事として行政処分を受けたものが含まれている場合は不許可(住民票提出)
⑤ 技能実習計画作成指導者は介護福祉士もしくは看護師、准看護師の資格が必要。非常勤・常勤は問われません(要雇用契約書)、ただし作成指導者は自社の実習計画申請に関わることはできません。
JITCO への加入は必要か?
加入は任意です。必須ではありません。
加入すると講習割引や書類点検など特典はありますが、申請書類の作成に関しては、経験を積むと自身で出来るようになります
費用対効果を考えると少し割高な気もします。最初の 1 年間だけ加盟されるという手も有ります。
JITCOサポートという、技能実習監理ソフトが利用可能です。現時点では最も整備されたシステムの一つです。
技能実習生保険(JITCO)保険はJITCO会員でなくても加入可能ですが、JITCOサポート画面から手続き等が可能となつてます。
介護施設
技能実習指導員
技能実習指導員についての要件
- ・技能実習指導員のうち1名以上は、介護福祉士の資格を有する者その他これと同等以上の専門的知識及び技術を有すると認められる者(※看護師等)であること。
- ・技能実習生5名につき1名以上の技能実習指導員を選任していること。
↓ 技能実習指導員の講習も実施されています。↓
社員教育として、是非参加されてみてください。
準備
準備してよかったもの、不要だったもの
【準備すべきもの】
- 職員全員の教育
- 技能実習制度、介護福祉士までの道
- 実習生の母国の説明
- 実習生の日本語レベル
- 優しい日本語とは
- 実習生の介護知識レベル
- 実習生の使ってる、教科書、教材、辞書を担当者や関係者全員が入手しておく事。
- 表示
- 全てのものに表示をするように心がけると、施設自体の業務効率が上がります。
表示・・・→「見える化」
ルールが説明しなくても見てわかるようになります。
表示・・・→「定置化」が進み、探しまわることが減ります。 - 可能であれば、ルビを振っておくと、施設全体が介護の日本語漢字カードとなります。
- 鉛筆、ホッチキス・・・文房具も定位置化、定量化
トイレットペーパーも定置化と同時に定量化しておけば、補充ルールも見ればわかるように出来ます。 - 寮も、徹底的に表示をしておいて下さい。それがルールになります。教育の一つです。
- 全てのものに表示をするように心がけると、施設自体の業務効率が上がります。
文化の違い
文化の違いで苦労した面があれば教えてくださいたとえば、時間にルーズだとか、日本での常識を理解してもらわなくては支障が出るケースがあれば教えてください
「文化の違い」といった違いは、大きな問題としては存在しないと考えたほうが正しいかもしれません。
日本の常識を知らない、実行できない日本の若者も少なくないです。同じです、社会人になっても教育指導が必要なのです。
生活習慣の違い
- 土間での生活が多いと考えてみてください。水をこぼす、テーブルからごみを下へ落とす・・等、、彼らは20年以上、普通に生活でやってきたことです。
- 靴を、上履き下履き履き替えるのも、慣れていません。
- 床に座って食事する事も良くあります。
- 毎日入浴して頭や体を洗うというのも、慣れていない子も有ります。
- 「かたずける」のも慣れていません。「また後で使うのだから」「またすぐに使うのだからかたずけないほうが便利だ」 という考えが強い子もいます。 日本人でも「かたずけられない子」は、、大人でもいますから・・。
教育の違い
- 教育レベルに差があります。
- 日本では義務教育、高等学校はほぼ100%ですが、東南アジア各国、色々な事情で教育レベルに差があります。
- 暗算、掛け算の苦手な子もいます。
- 時間に対しては、教育と躾の差は大きいです。但し、日本人でも時間にルーズな人はいます。 毎回指導してあげましょう。
経済レベルの違い
生活指導員
生活指導員は定期的に宿舎を訪問するのですか?
【生活指導員の役割】
生活上の留意点について指導する
技能実習生の生活状況を把握する
技能実習生の相談に乗る
生活における問題の発生を未然に防止する
【考え方】
指導する立場と、寄り添って支援する立場との両方で向き合ってください。 つまり、、、問題を理解する、指導する(教える)、怒る、褒める、、、それが生活指導員の役割です。
もしかしたら、寮長、もしかしたら総務課長、もしかしたら日本の親、、、そんな立場かもしれません。
【具体的には】
- 寮・宿舎での生活の指導をしてください。
- いろいろな物の使い方を教えてあげてください。
- 母国で使ったことがないものは沢山あります
- ルールを明確にし、守れるように指導してあげてください。
- 定期的に訪問してください。
- 宿舎の維持管理の状態を確認してください
- 実際の生活を確認してください。
ご自身の家、部屋だったら、という目で見てください。 - たまには、一緒にご飯でも食べて色々な話をしてあげてください。
【気が付くこと】
- ごみの分別は、まず守れないと考えて下さい。
- 清掃のレベルは、、、ははははは最初は我慢してください。ですから、定期的に訪問してください、抜き打ちで、突然行って見てください。きっと面白いですから。
- 使い方の間違い・・・驚くことばかりです。
- 掃除機を掃除する事を知りませんから、すぐに吸引力が無くなります。
- 洗濯機のクズ取りには沢山溜まってます。
- 冷蔵庫、冷凍庫等の区別も困難な子もいます。
- 洗濯の周期、入浴の周期等も会話の中で確認してみてください。
- 色々な器具・備品が不足していることも有ります、よく確認してあげてください。 本人に購入させても構いませんので・・・。
- 外部の人間の出入りがある場合もありますので、要注意。
- 不平不満がある場合は、結構入国後早期に言い出すと思います。
- 外に出てからの、色々な指導もチャンスを見て一緒に外へ行って指導してあげてください。
- 道路交通法関連
- 買物の指導
- 会社や寮の周りの危険な所
休憩は?
休憩場所は、他の職員と同じですか?
コミュニケーション量を増やすためにも、同じ時間に同じ場所で休憩を取る事をお勧めしますが、本人たちも気が休まらない時も有ると思いますので、ある程度自由にさせても良いでしょうね。
他の日本人職員と、同じ扱いをされることをお勧めします。
休憩時間以外にも、宗教的な理由などからお祈りの時間など、特別な休憩時間を与えたか?
東南アジアで、お祈りをするのは、イスラム教徒ですね。 インドネシアに多く、他の地域(ベトナムやカンボジア、ネパール・・)一部にはイスラム教徒がいます。個人差がありますが、敬虔なイスラム教徒は、1日5回の礼拝をおこないます、更にラマダン月の断食も行いますので、よく話し合って、対応してあげてください。 更に豚肉を食べないという習慣も有りますから、注意が必要です。
★面接時に、海外では宗教の確認等は可能ですから、対応が難しいようであれば、除外する事も可能です。
★異なる文化を理解するという事で、施設の職員の視野が広がるというメリットも有ります。
★礼拝場所、手洗い場等を準備してあげるのも喜ばれます。
★礼拝時間は、ある程度自由に設定できますから、よく話し合ってみてください。
★礼拝と断食とハラル食、、、あくまでも敬虔なムスリムの場合です。
申し送りでの工夫
申し送りに関しての工夫したことを教えてください。
例えば・・
実習生の理解度を図るために、確認などしたか?
表現方法を、分りやすくする(写真やイラストを盛り込みなど)
【髙松 私感】
申し送りに関しては、一つずつ、説明して、やって見せて、やらせてみて、、時間をかけて教えて行くしかないと考えています。 その為に可能であれば、写真やイラストを使って準備する事も有効です。実習生たちは、介護の教科書を持っていますので、イラストや単語等は、その同じ教科書を使って繰り返し説明してあげると、宿舎に帰って復習も出来ますから、出来れば海外で使った教科書と同じものをを入手しておくことをお勧めします。 逆にあなたの気に入った教科書を指定して、海外での教育、入国後講習の教科書として使用するように監理団体や送り出し機関に要請する方法があります。
記録物等での変更点
【記録物等での変更点などありましたでしょうか?】
たとえば、難しい漢字や、表現などを、言い換えたりした点があるか。 記録物の書式を、記述式ではなく、選択式などを取り入れたか?
施設によって、様々な対応が行われますが、基本的な考え方は次の通り。
・外国人介護職員の能力も経験も様々ですから、それぞれのレベルに合わせて指導や対応が必要になります。 しかし、技能実習では3年間又は5年間、そして特定技能に資格変更すれば更に5年間、最終的に「介護福祉士国家試験合格」に向かっての第一歩でもありますし、日本人と同様の業務レベルを最終的な目標設定しておくのが良いでしょう。 つまり、難しい漢字も理解し、様々な表現も理解して介護士として育成してあげる事が大切であると考えてください。
但し、入国して間もない子にそのままそれを要求しても結果は出ません。その為に出来るだけ、一人一人とのコミュニケーションを取り、その時点の日本語能力や理解度を把握して、指導する、教え続ける事が大切です。
・毎日使う物や、使う言葉や書類に関しては、可能な限りルビを振って対応するのが良いでしょう。 施設内の表示等も、大きくルビ付きで表示することなども非常に有効です。(ひらがなカタカナを読んで、漢字を覚える訓練になります。)
介護教育指導
教える、育てる、
あなたがやっていない事を教えることは出来ません。
あなたが出来ない事を教えることも出来ません。
あなたが、毎日、やって見せてあげてください。
やってみせ、
言って聞かせて、
させてみせ、
ほめてやらねば、
人は動かじ。
山本五十六
説明だけして、、「ダメだ!!!」 と怒ることが、「指導する事」だと思っている人はいませんか?? 教師失格、指導員失格です。
まずあなたが、やってみせてあげてください。
そして、説明してあげてください。理解するまで何度も説明してあげてください。
それから、外国の若者に、実際にやらせてみてください。
きちんとできたところを、褒めてあげてください。
※きちんと見ていないと、褒めることは出来ません。
出来なかったところは、もう一度やって見せて、説明してあげてください。
そして、うまくできたら、褒めてあげましょう。
※ 日本人職員を教育するのも同じです。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
介助の説明と同意
これから行う介助について
「目的も含めて説明をして同意を得る」事を教えますが、
「掛け声」を教えるのではありません。
「説明」だけでは不十分です。 「はい、起こしますよ」「いいですか?」は単なる説明と質問の「掛け声」です。
説明を理解したことを確認させてください。そして今から始める事の同意を得て確認することを教えてあげてください。
説明を理解したことを確認する事!!!
同意したことを必ず確認する事!!
同意を確認してから介助動作を開始する事。!!!
「同意」が無いのに実行する事を強制と言います。
あなたは、、、
起きたくないのに、起こされたら・・・
痛いのに、痛いと言う前に動かされたら・・・・・
どうしますか???????
注意事項!!(教育、人材育成)
教えてない事は、怒ってはいけません。
まずは理解するまで説明してあげてください。
そして、あなたが実際に、やって見せてあげてください。
それから、実習生にやらせてみてください。
理解してなかったら、もう一度理解するまで、根気よく説明してあげてください。
上手く出来た時は、必ず褒めてあげてください。
この手順を、「教える」「育てる」「育成する」と言います。
資料を渡すだけでは、「教える」とは言いいません、
説明するだけでは、「教えた」ことにはなりません。
皆さん間違えないようにして下さい。外国の若者をきちんと教えてあげてください。
教えてもない事を、怒ってはいけません!!