日本への送り出し人数が一番多い国です。当然ながら送り出し機関の数も多く(380社前後)玉石混交です。基本的には半国営の送り出し機関が4つ、その別会社になるようなものが10以上あります。それ以外は民営の会社となります(ハノイ本社でホーチミン別会社のようなパターン)また日本人が経営する送り出し機関もあります。
海外への労働者派遣は国の機関であるベトナム海外労働局(DOLAB)が許認可も含めて管理しており、この機関からの指示にすべて従わなくてはなりません。
現在、「介護職種」の送り出しが認められている送り出し機関は下記の通りです(2020年4月現在)。これら以外の送り出し機関からの営業で「介護できます」などという文言は信じない方が得策です(下記の会社に紹介して紹介料を取っている)。
介護職種認定送り出し機関
ハノイ市(順不同)
NHAN AI INTERNATIONAL CORPORATION(NHAN AI.,CORP)
FLC Trading and International Manpower Company Limited(FLC T&M)
Asia Manpower Supply & Services Joint Stock Company(AMASCO)
KJVC Viet Nam Joint Stock Company (KJVC.,JSC)
VAN XUAN MANPOWER DEVELOPMENT & INVESTMENT COMPANY LIMITED (VICM)
Vietnam Manpower Supply and Commercial Joint Stock Company (VINAMEX)
LOD Human Resource Development Corporation (LOD CORP)
C.E.O Service Development Joint Stock Company (CEO)
Hoang Long Investment Construction And Manpower Supply Joint Stock Company (HOANGLONGCMS)
Tourist, Trade and Labour Export Joint Stock Company (TTLC)
Thinh Long Investment and Trading Corporation(Thinh Lon)
JVS Group Joint Stock Company (JVS GROUP)
ホーチミン市
LABOUR AND EXPERT EXPORT SERVICE JOINT STOCK COMPANY(SULECO)
ESU HAI COMPANY LIMITED(ESUHAI)
Saigon Sundries Investment And Trading Joint Stock Company (TOCONTAP SAIGON JSC)
Saigon International Service Co., Ltd (SAIGON INSERCO )
NHAT HUY KHANG CO., LTD (NHHK)
Dung Giang Company Limited (DG CO., LTD)
MIRAI HUMAN RESOURCES COMPANY LIMITED (MIRAI HUMAN)
タインホア(中部)
VNJ JOINT STOCK COMPANY (VNJ)
上記の送り出し機関に交渉すればすぐに提携してくれるわけではありません。先方も日本側の監理団体の良し悪しを見ていますので、実際に視察に行って協議を行い双方が納得すれば提携に至ります。なお送り出し機関との提携数制限は最初は3社までです。
ベトナムではDOLABの規定で送り出し機関は実習生からUS$3600の手数料を取ることを認められています。(日本円で約38万円)その他にも教育費、寮費、代理店への紹介料などを含め100万円近くの借金をして来日する実習生も少なくありません。このことを問題点とみるか他人事と見るかによって、監理団体や受け入れ施設の資質が問われ、失踪や事件発生へと繋がるケースが多いように思われます。
実習生への借金等の負担を出来るだけ減らそうと努力している誠実な送り出し機関もあります。ぜひそのような機関と提携して実習生を幸せにしてあげたいものです。